Qwiklabsで学習しよう
はじめに
こんにちは。 システム開発部のこたつみかんと申します。
オンプレミスからクラウドへの移行が進むにつれ、サーバサイドの学習をどのように行うかについては皆さん悩みどころかと思います。
通常パブリッククラウドサービスの学習を行うためには実際にサービスを利用するのが最もわかりやすいとされ、そのような解説記事も多く出ています。
一方、コスト意識の高い企業が多い中で、操作をほんの少し間違えることで意図しない費用が発生してしまうリスクを考慮すると、新サービスを試しに使うことを躊躇してしまったことのある方は少なくないと思います。
本記事では、上記のような問題に対して低コスト、もしくは固定コストでクラウドサービスについて学習のできるQwiklabsについて紹介していきます。
Qwiklabs とは
Qwiklabsは実際の環境を使いながらクラウドについて学ぶことのできるeラーニングサービスです。
ここではGCPの導入的なクエストである「Google Cloud Essencials」を実行しながらサービスについて説明していきます。
まず、Qwiklabsのホーム画面に移動します。
ここで「クエスト」と「ラボ」という用語が登場します。 これはQwiklabsのサービスの構成単位となります。
サービスの構成
- ラボ
- Qwiklabsでの最も細かい課題の単位になります
- 無料のものと有料のものがあります。有料のものは規定のクレジットを支払うことで一回ラボを開始できます
- ラボには目標が設定されています。ラボ内には目標を達成するためのチェックポイントがあり、いずれかの方法で達成できます
- 択一の設問に正解する
- ラボで開いたコンソール内で規定の機能を実行する
- 制限時間が設定されていて、時間内にすべてのチェックポイントを達成するとラボを完了できます。
- 制限時間はラボにとって異なります。概ね30分〜1時間です。
- クエスト
では「Google Cloud Essencials」を選びます。
こちらは既にクエストをクリアしたもので、バッジが取得されています。
また、クリアしたラボにはチェックマークが入っています。
試しに一番初めのラボを選んでみます。
こちらがラボの画面になります。
左上の「ラボを開始」を選ぶと開始します。
このラボは無料なので早速押してみましょう。
ボタンの色が変わってタイマーが動き始めたのがわかります。
また、必要であれば「Google Consoleを開く」を選ぶことで本物のGCP環境にアクセスできます。
利用するためのアカウント情報はその下に表示されています。
このアカウント情報はワンタイムのものになっています。
また、表示されている画面は目標の最後にある「理解度チェック」になります。
設問に正解することで次の目標に移り、最後まで進めることでラボをクリアできます。
ここで選んだラボは無料でしたが、その次のラボには「クレジット:1」と書いてありました。
このラボを進めるためにはクレジットを購入する必要があります。
課金システム
有料コンテンツの課金方法は以下の2種類です。
- クレジット購入
- 基本の方式。1クレジット=1$で8クレジットから。
- 40クレジット以上同時に購入すると割引があります
- Advantageサブスクリプション
- 期間内はクレジットを消費せずにすべての有料ラボを利用可能
- 月間プラン:$55/月
- 年間プラン:$495/年
課題の紹介
私が実際に選んでみてよかったクエストがありますので、その印象についてご紹介します。
- Insight from Data with BigQuery
その他いくつかおすすめのクエストをご紹介します。
- G Suite Essentials
- Google Cloud Essentials
ここまでざっくりとQwiklabsのサービスについて説明してきました。
ここでQwiklabsを実際に使ってみてここはいいなと思う部分とちょっと工夫する必要があるなと思った部分について紹介していきます。
メリット
- 本物のクラウドの環境が使える
- 無料のラボがたくさんある
- 試したことのないサービスの内容をかじるには最適です
- 学習目標を設定しやすい
- 理解するまで置いていかれない
- 各ステップの次に進行するためにはコンソールでの実操作が必要なので、通常の座学より理解度が高いです
- 操作を間違えても正しい結果にたどり着くまで待っていてくれるので焦る必要がありません
- 資格試験対策になる
デメリットと対策
- 好き勝手に環境を作ることはできない
- ラボの問題解決が目的なので、それ以外のことはできません
- 時間切れになるとラボが強制終了する
- 課題の解決に英語力が必要
- 基となるデータセットが全て英語で構成されていて、かつ普段扱っている分野と別のものであるため、見たことのない単語を見かけることがしばしばあります
- ラボは日本語のものを選べば翻訳済みなのですが、サービス特有の技術用語はそのままカタカナ化されているのでテキストを噛み砕いて読む必要があります
まとめ
Qwiklabsは導入部から深い学習まで可能なクラウド向けのeラーニングサービスです。
実際に様々なサービスを業務に投入する前にここで学ぶことで問題解決能力を上げ、実力をつけてから業務に臨むことができるので、ぜひ一度試してみてください。
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